YouTube の海外向け設定とは、海外の視聴者に動画を見つけてもらうために YouTube Studio で行う言語まわりの設定のことです。基本は、動画の言語を正しく選ぶ、タイトルと説明の翻訳を追加する、字幕を付けるの3つです。上級者向け機能を使えるチャンネルは、別の言語の音声トラックや言語別のサムネイルも追加できます(2026年10月時点の YouTube ヘルプ)。
YouTube ヘルプには、クリエイターの動画の総再生時間のうち、平均で3分の2以上が本人の住む地域の外から来ているという説明があります。海外向けの設定は、一部の大きなチャンネルだけのものではないということです。2026年10月26日に確認した YouTube ヘルプをもとに、設定の種類と手順を整理します。
海外向けにできる6つの設定
| 設定 | YouTube Studio の場所 | 効果 |
|---|---|---|
| 動画の言語 | コンテンツ、動画、すべて表示、言語とキャプションの認定 | 動画の元の言語を YouTube に伝え、翻訳字幕の翻訳元になる |
| タイトルと説明の翻訳 | 左メニューの言語(または字幕)、言語を追加 | 翻訳したタイトルと説明が、他の言語の視聴者の検索結果に表示される |
| 字幕 | 左メニューの字幕 | 他の言語を話す視聴者や、音を出せない場所の視聴者も内容が分かる |
| オートダビング | 設定、チャンネル、詳細設定 | 吹き替えの音声トラックを自動で作るかどうかを決める |
| 複数言語音声 | 言語、言語を追加、吹き替えの追加 | 自分で用意した別の言語の音声トラックを1本の動画に付ける |
| ローカライズしたサムネイル | 言語、言語名、サムネイルの追加 | 視聴者の言語設定に合うサムネイルを表示する |
このうち複数言語音声は、上級者向け機能を使えるクリエイターが対象です。ローカライズしたサムネイルは長尺動画で使えます。YouTube コンテンツ マネージャーで申し立て済みのコンテンツを管理している場合は、.csv ファイルをアップロードしてタイトルと説明をまとめてローカライズする方法もあります。
最初に動画の言語を正しく選ぶ
動画の言語は、YouTube と翻訳に協力する人が動画の元の言語を把握するための設定です。ここが違っていると、翻訳字幕の元になる言語もずれてしまいます。
- YouTube Studio にログインします。
- 左側のメニューから「コンテンツ」を選びます。
- 動画のタイトルかサムネイルをクリックします。
- 下にスクロールして「すべて表示」をクリックします。
- 「言語とキャプションの認定」で、動画の言語と、タイトルと説明の言語を選びます。
- ページ上部の「保存」をクリックします。
元の言語を変更すると、これから作られる翻訳字幕は新しい言語を翻訳元として使います。すでに公開した字幕や下書きの字幕には影響しません。
タイトルと説明を翻訳する手順
- YouTube Studio にログインします。
- 左側のメニューから翻訳の画面を開きます。
- 動画を選びます。動画の言語を選んでいない場合は、ここで選ぶよう求められます。
- 「言語を追加」を選び、翻訳する言語を選びます。
- 「タイトルと説明」の下にある追加アイコンをクリックします。
- 翻訳したタイトルと説明を入力して「公開」をクリックします。
左側のメニューの名前は、ヘルプの記事によって「字幕」と「言語」の2通りで書かれています。どちらかが見当たらないときは、もう一方を探してください。翻訳したタイトルと説明は、その言語を使う視聴者の YouTube 検索結果に表示されます。海外向けの効果がいちばん出やすいのはこの設定です。
オートダビングを許可するか決める
- YouTube Studio にログインします。
- 左側のメニューで「設定」から「チャンネル」を選びます。
- 「詳細設定」タブを選びます。
- 「オートダビング」までスクロールし、「オートダビングを許可する」のチェックボックスをオンかオフにします。
- 吹き替えを公開前に確認したい場合は「公開前に吹き替えを手動で確認する」を選び、「保存」をクリックします。
視聴者側から見たオートダビングの仕組みと元の音声への戻し方は YouTube オートダビング版とは で解説しています。
自分で録音した別の言語の音声を追加する
- パソコンで YouTube Studio にログインします。
- 左側のメニューから「言語」を選びます。
- 編集する動画をクリックします。
- 「言語を追加」をクリックして言語を選びます。
- 「吹き替え」の横にある「追加」をクリックし、音声ファイルを選びます。
- 準備ができたら「公開」をクリックします。
注意点が3つあります。アップロードできるのは音声だけのファイルで、長さが動画とほぼ同じである必要があります。その言語のオートダビングがすでに作られている場合は、先にそれを削除してからでないと自分の吹き替えを追加できません。そして、追加した音声トラックに元の音声と違う著作権で保護されたコンテンツが見つかると、ファイルが削除される場合があります。
言語ごとにサムネイルを変える
- パソコンで YouTube Studio にログインし、「コンテンツ」から編集する動画をクリックします。
- 「サムネイルをアップロード」で、まず通常のサムネイルを設定します。
- 左側のメニューから「言語」を選び、サムネイルを追加する言語の名前をクリックします。
- 「サムネイル」の横にある「追加」をクリックして画像を選び、「更新」をクリックします。
視聴者の表示言語の設定とは別のもの
「海外向け設定」で調べると、自分の YouTube の表示言語や地域を変える方法が出てくることがあります。それは視聴者としての設定で、自分の動画が海外で見つかりやすくなるわけではありません。表示言語の変え方は YouTube の言語設定 に、字幕の表示や自動翻訳は YouTube の字幕設定 にまとめています。
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私の結論
海外向けで最初にやるべきことは、凝った吹き替えではなく、動画の言語を正しく選んで、タイトルと説明を英語など1つの言語に翻訳することです。これだけで、他の言語の検索結果に出られるようになります。コメントに外国語が増えてきたら字幕を足し、特定の国の視聴者がはっきり増えてから複数言語音声やサムネイルに進む。この順番なら、手間に見合わない作業に時間を取られません。
よくある質問
YouTube の海外向け設定は何をすればいいですか?
まず YouTube Studio で動画の言語を正しく選び、タイトルと説明の翻訳を追加します。そのうえで字幕、オートダビング、複数言語音声、ローカライズしたサムネイルを必要に応じて追加します。
タイトルを翻訳すると何が変わりますか?
翻訳したタイトルと説明が、その言語を使う視聴者の YouTube 検索結果に表示され、視聴者が自分の言語で動画を見つけられるようになります。
複数言語音声は誰でも使えますか?
2026年10月時点のヘルプでは、上級者向け機能を利用できるクリエイターが対象です。音声トラックは自分で録音したり、業者に依頼したりして用意する必要があります。
オートダビングと複数言語音声の違いは何ですか?
オートダビングは吹き替えの音声トラックを自動で作る機能です。複数言語音声は、自分で用意した音声トラックをアップロードする機能です。
動画の言語を後から変えるとどうなりますか?
これから作られる翻訳字幕は、新しい言語を翻訳元として使います。公開済みの字幕や下書きの字幕には影響しません。


