YouTube のオートダビング版とは、動画の音声トラックを別の言語に翻訳して自動で作った吹き替えが付いている動画のことで、動画の説明欄に「オートダビング版」と表示されます。視聴者は動画ごとに設定アイコンの「音声トラック」から元の音声に戻せます。元の音声が自分の優先言語のどれかなら翻訳されないので、よく見る言語を優先言語に足しておくと毎回戻す手間がなくなります(2026年10月時点の YouTube ヘルプ)。
海外の動画を開いたら日本語の機械的な声が流れてきて驚いた、という人が「オートダビング版とは」と検索しています。この記事では YouTube の公式ヘルプ(2026年10月に確認)だけを使って、仕組みと、視聴者とクリエイターそれぞれの設定を説明します。
オートダビングの仕組み
オートダビングは、世界中の視聴者に動画を楽しんでもらうために、音声トラックをさまざまな言語に翻訳して作る機能です。対象のクリエイターには最初からオンになっていて、新しい動画をアップロードすると吹き替えが自動で作られます。すでに公開済みの動画にも、時間をかけて吹き替えが作られることがあります。吹き替え先の言語が「より自然な音声」に対応していれば、元の話者の声の高さや抑揚まで再現します。
元の音声に戻す方法
- 見ている動画の設定アイコンを開きます。
- 「音声トラック」を選びます。
- 元の言語を選びます。
毎回戻さずに済む設定
ここがいちばん役に立つポイントです。YouTube ヘルプによると、動画の元の音声が自分の設定した優先言語のどれかであれば、その動画は翻訳されず元の音声で再生されます。たとえば英語の動画を英語のまま聞きたいなら、優先言語に英語を足しておけば、英語の動画は吹き替えなしで流れます。この設定は音声だけでなく、タイトルと説明の翻訳にも効きます。
| 端末 | 優先言語の設定場所 |
|---|---|
| パソコン | 設定の「再生とパフォーマンス」、「言語」の「言語を追加または編集」で言語を選び「確認」 |
| Android | 設定の「優先言語」で言語を選び「確認」 |
この優先言語は、アプリの言語や地域の設定とは別のものです。アプリを日本語で使ったまま、英語を優先言語に足すことができます。
日本語の対応状況
| 方向 | ヘルプの対応表(2026年10月) |
|---|---|
| 英語の動画を日本語に | 対応。ただし日本語は「より自然な音声」の対象言語ではない |
| 日本語の動画を英語に | 対応。この組み合わせも「より自然な音声」の印はない |
| 英語以外の動画を日本語に | 表に載っていない |
表を見ると、日本語の吹き替えが付くのは元の音声が英語の動画だけです。中国語や韓国語の動画が日本語になることは、今の表ではありません。また、日本語は声の高さや抑揚まで再現する「より自然な音声」の言語に入っていないので、日本語の吹き替えが機械的に聞こえるのはそのためです。英語の動画で日本語の声が流れたら、それがオートダビングだと考えてください。
対応する言語は少しずつ広がっていて、特定の動画で使える言語は YouTube Studio の「言語」ページで確認できます。吹き替えの品質はすべての言語で同じではなく、固有名詞、慣用句、専門用語の翻訳や、なまりや雑音による誤りが起こることがあります。
吹き替えが作られない動画
- 120分を超える動画
- 発話がない、音楽だけ、または発話がごく少ない動画
- 元の音声の言語がまだ対応していない、または自動で判定できなかった動画
- 話すペースが速すぎて、吹き替えると聞き取れないほど早くなる動画
- 著作権で保護されたコンテンツが含まれている動画
クリエイターがオフにする、確認してから出す
- YouTube Studio にログインし、設定アイコン、「チャンネル」、「詳細設定」を開きます。
- オフにするなら「オートダビングを許可する」のチェックを外して「保存」。
- 使いながら確認したいなら、「公開前に吹き替えを手動で確認する」にチェックを入れて「保存」。
吹き替えのプレビュー、公開、公開停止、削除は、パソコン版の YouTube Studio の「コンテンツ」、動画の「言語」から行います。自動生成された吹き替えは編集できませんが、動画の元の言語を正しく設定し直すと、吹き替えが自動で作り直されます。海外の視聴が増えたときの収益の見方は YouTube 収益はいくらの記事、収益化の条件は YouTube 収益化 条件の記事 を見てください。
試験運用中のリップシンク
オートダビングには、吹き替えの音声に合わせて話している人の口の動きを調整する「リップシンク」という機能もあります。今は試験運用版で、早期アクセスの一部のチャンネルが、特定の動画と言語でだけ使えます。クリエイターは YouTube Studio の「設定」、「チャンネル」、「詳細設定」で「試験運用版のリップシンクを許可する」にチェックを入れて試せます。この項目が出ない場合は、そのチャンネルではまだ使えないという意味です。
私の結論
私の結論です。オートダビングの声が苦手なら、動画ごとに音声トラックを戻すより、よく見る言語を優先言語に足してしまうのがいちばん早い解決策です。一方でクリエイターにとっては、何もしなくても海外の視聴者に届く入り口になります。ただし誤訳は直接編集できないので、アップロードのときに元の言語を正しく設定することだけは毎回確認してください。
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よくある質問
YouTube のオートダビング版とは何ですか?
動画の音声を別の言語に翻訳して自動で作った吹き替えが付いている動画です。動画の説明欄に「オートダビング版」と表示されます。
オートダビングを元の音声に戻すには?
動画の設定アイコンから「音声トラック」を選び、元の言語を選びます。
毎回元の音声で再生する方法はありますか?
あります。元の音声の言語を優先言語に追加すると、その言語の動画は翻訳されず元の音声で再生されます。
視聴者がオートダビングを完全にオフにできますか?
ヘルプに書かれている視聴者側の設定は、優先言語の指定と、動画ごとの音声トラックの切り替えです。チャンネル全体のオン、オフはクリエイターが YouTube Studio で設定します。
日本語の動画は何語に吹き替えられますか?
2026年10月の YouTube ヘルプの対応表では、日本語の動画は英語にだけ吹き替えられます。
動画の説明欄の「オートダビング版」とは何の表示ですか?
その動画に、自動で生成された別の言語の吹き替え音声トラックが含まれているという表示です。
自動の吹き替えは編集できますか?
編集できません。誤訳がある場合は、動画の元の言語を正しい言語に設定し直すと、吹き替えが自動で作り直されます。
どんな動画に吹き替えが付かないのですか?
120分を超える動画、発話がほとんどない動画、元の言語が対応していないか判定できない動画、話すペースが速すぎる動画、著作権で保護されたコンテンツを含む動画などです。


